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加賀のお殿様命名の古菊 巴錦(ともえにしき) |
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この「巴錦」(ともえにしき)は、花びらの内側が深紅、外側が黄金色の大変豪華な色が特徴の古典菊です。 現在栽培されている観賞菊の寿命は意外に短く、ほとんどの品種は10年以内に名前が消えてしまいます。これは花が小さくなったり、さし芽しても発根しにくい、草丈が伸びにくいなど、育てにくくなって、もとの美しさがなくなり、育てる人がいなくなるためです。 「巴錦」は葛飾北斎も好んだ菊だったらしく、北斎筆と言われている絵の中に、確かにこの菊と思われる花が描かれている。このことから130年以上の寿命を保っていることが推定されます。 昔、加賀のお殿様が参勤交代の途中、長野県の小布施に立寄られ、そこに飾られていたこの菊を大変お気に召して、名前をたずねられたが答えられなかったので殿様は、これより「巴錦」と呼ぶように、と命名されました。このため地元の人々はこの菊を「殿様菊」と呼ぶようになったそうです。 |
葛飾北斎 画 |
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巴錦(大作り) |
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